税理士生活@町田市

町田市の税理士が税理士の日常生活を赤裸々に!

空き家対策

少し前から「空き家対策」が話題になっています。特定空き家になると固定資産税が跳ね上がる!ということは知られていますが、平成28年の税制大綱でも「空き家対策」の一貫であろう税制改正が盛り込まれています

関与先さんのテラスからそんな空き家を見かけました。帰りがけに見てきましたが、まさに「空き家」という感じでした。町田駅から徒歩圏内でも空き家ってあるんですね。

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以前、経営に携わっていた会社で、相続税が払えず当局に差し押さえられた物件を借りた経験があります。空き家にはそれぞれに事情があるはずです。ここはどのような事情があるんだろうか?と考えていると、支部旅行で東北に行った際、バスガイドさんが、「震災を経験した人それぞれに悲しいドラマがあります」と言っていたことを思い出しました。仙台のTKC会員の先生の話も思い出しました。

不動産を活性化させるために「空き家」を流通させることも大切ですが、それぞれの事情や想いも考慮して対策して欲しいものです。

私達税理士へ、

親の住んでいた家が空き家になっている→親は施設にいる→どうしましょう?

という相談が多いです。

  • 意思能力がないからどうしようもない。
  • 後見人をつける必要がある。
  • 有効活用していないのなら売却。
  • 相続するのならそこに居住しなさい。

などという答えはネットで調べればすぐに出てきます。

しかし、相談した方は、「ご両親の気持ちになって、しばらくはそのままにしておきましょう!」という答えを聞きたいのかもしれません。「空き家」だからといって、簡単に「売却しましょう!」なんて言わず、相手の事情をよく聞いて判断しなければなりません・・・