ビーモスラジオ不動産法律相談所(6月)
6月放送分の「ビーモスラジオ不動産法律相談所」の相談内容は、
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平成27年2月に,ある不動産業者から収益物件ということで勧められてマンション1室を購入しました。
賃借人付きのオーナーチェンジ物件ということでしたので,室内は見ずに購入したのですが,付帯設備表が売買契約書に添付してあり,それには,浴室の設備があると記載されていました。
平成28年3月に賃借人が退去するというので,室内の確認に行ったところ,浴室の設備はなく,トイレと洗面所しかありませんでした。
売主か不動産業者に,浴室設備の取り付けを請求したいのですが,取り付けてもらえるでしょうか? -
63歳の男性Aさんと,その母親(88歳)が,2分の1ずつ共有している一戸建てを,ある不動産業者の仲介で購入しました。
不動産業者の話では,契約の際母親が同席できないということで,男性Aさんが母親からの委任状を持ってきたそうです。
そして,銀行担当者,司法書士も男性と面談して問題なさそうだったので,そのまま売買契約を進めたそうです。
購入後,私は,140万円をかけて,台所,風呂場等を改修しました。
ところが,その後,男性Aさんの弟Bさんが,母親は認知症なので売買契約は無効だと言い始めたのです。
私は,一戸建てを返さなければいけないのでしょうか。
改修費用はどうなるのでしょうか。
返さなければならなくなった場合に,不動産業者に賠償してもらえるのでしょうか。Aさんに何か請求できるでしょうか。 -
知り合いのAさんは,30年位前に都内にある47坪の宅地を借り,そこに家を建てて住んでいます。
今度,Aさんは,老後を故郷の北海道で過ごしたいということで,私に家を買ってくれないかと言ってきました。
私も,Aさんの借地は場所がいいので,借地権と家を一緒に譲り受けたいと考えています。
また,Aさんの家は,もうかなり古く狭いので,譲り受けた上で建て替えしたいと考えています。
ただ,地主の方が借地権の譲渡には応じないと言っているそうです。
借地権及び家の譲受け,家の建て替えは可能でしょうか。
費用はどれくらいかかるでしょうか。
借地の場合と土地を購入した場合では税金に違いがあるのでしょうか。 -
私は,3年前まで,陶器の製造工場経営していました。
この工場は,私所有の土地180坪位の土地の上に建っていました。
3年前に廃業したとき,工場を取り壊して更地にし,私所有の180坪の土地は,分譲宅地業者に売却したのですが,そのとき,鉛,陶器片,レンガなどが地中から出てきました。
それで,分譲宅地業者が土壌改良工事をし,その費用を私が負担しました。
実は,これとは別に10年位前まで,別の土地200坪位を借りて工場を建て,同じような陶器製造工場を経営していました。
いつごろ土地を借りたかは,契約書も残っておらずハッキリしません。
おそらく30年以上前に借りて,その上に工場を立てて経営していたと記憶しています。
そして,今から10年位前に工場を閉鎖して解体し,更地にして地主へ返還しました。
その地主さんが,今度,その土地を同じように分譲住宅業者へ売却するらしいという噂を聞きました。
おそらく,私所有の土地と同じように,鉛,陶器片,レンガなどが出てきて,土地改良工事が必要になると思います。
その費用も私が負担しなければならないのでしょうか。
というものでした。
1.では、不動産取引の実務ではどうなっているのか?ということにスポットがあてられました。
2.では、契約の有効性とAさん所有部分はそのまま有効になってしまうけど・・・ということにスポットがあてられました。
3.では、借地権に係る費用について、例えば、賃借料・更新料・承諾料等について参考になりました。
4.では、実際に私の関与先さんも資材置場として提供した土地にガラが埋められていたという経験があるので、その対処方法について参考になりました。
本当に色々な相談があります。
ラジオ収録を通じて自分も勉強になります。
心強い仲間ですね。