税理士に必要な売上(年収)
開業時に誰も人を雇わず、一人で始める!という方も多いのではないでしょうか?
開業時にいくらいるのか?
- 生活費として20万円/月→240万円/年
- 事務所の家賃が10万円/月→120万円/年
- 税理士用のソフトが3万円/月→36万円/年
- 複合機のリース代が1万円/月→12万円/年
- 水道光熱費が2万円/月→24万円/年
- 交通費が1万円/月→12万円/年
- 通信費が1万円/月→12万円/年
- 税理士会費が15万円/年
- (端数を調整するために)諸々で29万円/年
だとすると、年間500万円が経費ということになります。
そうすると、月の売上は、500万円÷12か月≒42万円
月額顧問料を平均3万円とすると14社、平均2万円とすると21社となります。
が、我々税理士は決算報酬や確定申告報酬があるので、そんなに必要ではありません。だいたい3か月分の決算報酬や確定申告報酬を得るとすれば、月の売上は、
500万円÷(12か月+3か月)≒31万円
月額顧問料を平均3万円とすると11社、平均2万円とすると16社となります。
税理士資格を持っていれば、誰でも計算できることですね。
以下はあくまで私見ですが、1か月の営業日数が20日として、最高何社まで関与先とすることができると思いますか?個人差もありますが、記帳代行などを請け負うと関与先が15社あり、営業活動もしていれば、昼夜を問わずパンパンになるのではないでしょうか?
パンパンになって正確な仕事ができるでしょうか?
なんらかの対策が必要ですね。なので私は、(あまり)記帳代行を請け負いません。記帳代行がなければ、15社どころか30社でも余裕で見ることができます。
Googleで「税理士 顧問料」と検索すると月額顧問料が1万円を切る税理士がでてきます。
開業仕立ての皆様!お客様ゼロだからといって、顧問料を下げると後々苦労しますよ!きっちりと戦略をたてないと、安定したころに、開業時のお客様が足をひっぱる・・・なんてことになりかねません。慌てず、自分を信頼してくれるお客様を着実に増やすことが肝心。税理士は、関与先がなければ暮らせない職業ですが、ある程度の関与先数になると、なぜか収入は増えてきます。色々な紹介料や講師料を得たり、相続税の申告が舞い込んで来たり(相続税なぞ一発で500万円を超える場合もありますからね)。
それに、関与させていただく方10人に1人くらいは、事務所の広告宣伝塔のような存在になってくれる人が現れてきます。「いい税理士紹介しようか?」と仲間にふれまわってくれる人です。ありがたい話ですが、そのような人にパンパンの状態で接していても広告宣伝塔になってくれる訳ありません。きちんと関与先ごとに付加価値をつけたサービスを提供してこそ「いい税理士」とふれまわってくれるのだと思います。
ネットで集客するのもいいですが、ネットは価格勝負という一面を拭えません。人脈を頼りに地道な営業こそ、ゆとりある税理士生活を導いてくれるのではないでしょうか?
開業時の暇な時こそ、将来の目標をたてる時です。その目標を達成するためには、今、何をどうしなければいけないか?税理士試験を潜り抜けてきた方なら考えられるはずです!
生活費というプレッシャーに負けないで、将来の夢に向かって進みましょう!
失敗しても資格を持っていれば、どこかの税理士事務所が雇ってくれます。
資格を持っているだけでアドバンテージがあります。
人それぞれの事情はあるかと思いますが、せっかく資格保有者になったのなら、挑戦あるのみだと思いませんか?
独立開業を目指す税理士の方、将来、税理士になろうと受験中の方、頑張ってください!